国際文化理容美容専門学校
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  • 15.11.23
  • 七五三

 日常から「着物を着る」という習慣がなくなり、冠婚葬祭からも着物姿が遠のいていますが、成人式と七五三に関しては依然着物が主役の地位を譲ることがありません。美容室にとってもこの二つの行事は貴重な書き入れ時となっています。

 大正生まれの美容師さんから次のようなお話を伺ったことがあります。

「筥迫(はこせこ)という物は、花嫁のはもちろん、七五三のも、匂い袋は帯の中に入れなければいけません!」

 筥迫というのは、打掛花嫁や七五三の七歳女児が襟元に差し入れている一種の小物入れです。そこには細い紐がついていてその先に小さな玉がぶら下がっています。匂い袋といいます。着付をなさる方なら御存知のことでしょう。

 筥迫を差し入れるとき、その玉の部分は帯にしまわないで外にぶらぶらさせることがあるのですが、その美容師さんは、それは「もってのほか」とおっしゃったのです。匂い袋というのは、着物の中にそっと忍ばせるものであって、アクセサリーではないのだということでした。

 最近の、特にフォトスタジオや衣装店でのお仕度では、まず例外無く玉を出しています。確かに、可愛らしくて、子供は喜んでいますが、もし親御さんやおばあさまが、本来の意味を御存知だとどうなのでしょうか。

 時代に合ったお仕度をすることはもちろん大事ですが、昔のことを知ってするのと知らないでするのとでは、随分と意味合いが違うのではないでしょうか。

 

七五三.jpg

 

 フォトスタジオのお仕度をのぞいてみると、実に合理的なシステムになっています。写真映えのする衣裳が品数豊富に取り揃えられています。パターン化されたヘアメイクは10分程度で簡単に済むので、子供がぐずることもありません。どのスタッフが担当しても同じように仕上がるのも効率的。そしてなによりトータル料金が実に廉価。そこですべてが安く済んでしまえば、喜ばれるお客様も多いでしょう。

 このことは七五三に限らず、成人式や結婚式でも共通した傾向です。これが時流なのかもしれません。

 でも、本当にそれでいいのかとも思います。単に美容業界の経済に好ましくないというだけではなく、七五三という行事の本当の意味が忘れ去られてしまうのではないかという懸念があります。何事も、「安かろう、早かろう、楽であれ」を突き詰めていけば、そもそも、やらないことが一番簡単なことなのですが、それは文化の消失につながらないでしょうか。そうならないために、七五三はやはり美容師の手で・・・。

 などということを、少々大げさに考えてしまった今年の七五三でした。(S)

 (国際文化学園FaceBook 〈11月16日〜20日〉を再構成したものです)

 

 

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