国際文化理容美容専門学校
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  • 15.11.30
  • 商売繁昌

 今年も余すところ1ヶ月。いよいよ押し迫ってまいりました。

 良い1年であった人も、思うようにいかない1年であった人も、神仏に報告して、来るべき年の繁栄を願う、というのが、日本人の伝統的な年の瀬の過ごし方です。それがより大衆的な形で行われるのが、各地で開かれる歳の市(としのいち)。

 昔の理美容室には、あたりまえのように熊手やだるまといった、そうした市で買い求めて来た縁起物が飾られていました。神棚が置かれているサロンも珍しくありませんでした。江戸時代の浮世床の時代から、理美容室は地域経済(商店街)の中心にあり、商売繁昌の象徴のような存在で、祭りや市が立つときには、主要な役割を果たしていたものです。

  関東地方で有名なのは、なんといっても「酉(とり)の市」。浅草、目黒、雑司ヶ谷などにある大鷲(おおとり)系の神社で、11月の「酉の日」に行われるものです。日本古来の暦では、十二支を日にあてていますので、酉の日は12日に1度回ってきますが、年によって2回の時と3回の時があります。今年の11月は、5日、17日、29日の3回ありますが、これを「三の酉」といいます。余談ですが、三の酉の年は火事が多いと昔からいわれています。賑わう酉の市にみんな出かけてしまって、火の始末を忘れてしまうというような意味があるようです。迷信だとしても、気をつけた方がよいでしょう。

 東の酉の市に対して西のえびす講。こちらも五穀豊穣と商売繁昌を祈念するもので、1年をしめくくる庶民のお祭りとして親しまれています。酉の市と同様に熊手が売られていますが、こちらでは「福笹」というのも有名です。「商売繁昌、笹持って来い」というかけ声が知られていますが、これは「ご利益があって商売繁昌したら笹(酒)を持ってお礼にきなさい」という意味だそうです。

 

商売.jpg

 

 商売のことを商い(あきない)ともいいます。動詞だと「あきなう」。もともとは「秋なう」と書いたようです。なうとは「行なう」とか「補なう」のように動詞を作る接尾語で、大した意味はありません。「秋なう」とは秋にする仕事というようなことになりますが、なぜ商売が秋なのかというと、昔、まだ貨幣が流通していない頃、農民は秋に収穫した生産物を、町に出ていろいろな生活品に交換しました。それが後の市場のはじまりでした。つまり、商売は秋から冬にかけてするものだったのです。その伝統が形を変えて、歳末商戦という書き入れ時として現代に残っているのでしょう。

 理容室や美容室はお客様の「日銭」で成り立つ「商売」です。市場規模が1兆円に及ぶ程に成長した産業の中で、このような「小商い」で成り立っているのは理美容業くらいのものです。それは決して残念な話ではなく、むしろ誇りに思って良いことだと思います。

 いよいよ12月。ラストスパートをかけて、「商売繁昌」といきたいところです。(S)

 (国際文化学園FaceBook 〈11月24日〜27日〉を再構成したものです)

 

 

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