国際文化理容美容専門学校

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  • 16.02.21
  • 春の気配

 2月7日の日曜日、全国的に春一番が吹きました。   

 春一番という言葉の語源を調べてみたら、意外というか、残念というか、ある不幸な出来事に由来していました。

 江戸時代末期の安政6年、現在の長崎県壱岐市の海で、強い南風にあおられて漁船が転覆、50名以上の漁師が亡くなったという事故がありました。それ以来、当地では、春先に吹く強い南風を「春一番」と呼ぶようになり、それがいつのまにか日本中に広まったというのです。

 言葉の響きから、やわらかく優しげなイメージのある春一番が、実はおそろしい春の嵐だったとは意外でした。

 しかし、春とはそういう面ももった季節です。悲しい別れもあれば、苛烈な職場の異動もあり、未来への希望ともに、厳しい試練も覚悟もしなければならない時なのです。

 

春の気配1 (2).jpg

 

 もうすぐ都立高校の受験日です。前後して、私立の中学、高校、そして大学入試が目白押し。理容師美容師の国家試験もすでに実技試験は終了し、3月頭の学科試験を残すのみとなっています。若者たちは、試練の春を迎えています。

 そしてこの季節、彼らやその父兄たちが合格祈願のために参詣するのは全国の「天神様」。九州の太宰府天満宮、大阪の北野天満宮、東京では湯島天神や亀戸天神が有名です。すべて、「学問の神様」菅原道真公が祀られています。それぞれの神社に共通するのは梅の名所であること。菅原道真の「飛び梅伝説」にちなんでいるのは言うまでもありません。

—東風(こち)吹かば 思いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

 梅は桜のような華やかさに欠けるため、現代では今一つ人気がありませんが、昔の日本人は梅をこよなく愛したようで、梅をアレンジした家紋は、桜をはるかにしのぐ100種類以上もあるといいます。着物の紋様やかんざし、帯締めのデザインでも梅は定番です。

 最近は梅のほのかな香りも見直され、化粧品や芳香剤に用いられるようになっています。梅の香りははかないもので、都会の雑踏では感じにくいものですが、耳を澄ますようにかぐと、本当に上品な香しさです。この季節、心に多少のゆとりがあれば、さわやかな梅の花と香りを楽しんでみたいものです。

 

春の気配1 (1).jpg

 

 2月19日は、二十四節気の一つ「雨水(うすい)」でした。

 二十四節気というのは、ひじょうに簡単に言ってしまうと、一年間を24等分し、それぞれの分割点に季節を表す名前をつけたものです。立春、秋分、冬至などのように誰もが知っているポビュラーなものがある一方、この雨水のように、あまり馴染みのないものもあります。

 雨水には、雪が雨にかわり、氷も溶けて水になる頃という意味があります。温かな東京にいるとピンと来ませんが、寒い国では、昔から、人々の生活の上でたいへん重要な役割を果たしてきました。寒い国の農家の人々にとっては、この日が農作業を再開するための目安になっていたからです。

 ちなみに、化粧品会社の春夏キャンペーンは、この雨水の日にスタートすると聞いたことがあります。1年でもっとも地味な季節だからこそ、来るべき躍動の季節に向けて動き始めなければならないのです。学校ももうすぐ卒業期、そして新年度を迎えます。新しい季節に向けて、既にスタートが切られています。(S)

(国際文化学園FaceBook 〈2月15日〜19日〉を再構成したものです)

 

 

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