アートの中でのヘアースタイル達

写真家：OJEIKERE

<作品1/1974>

このモノクロ写真に惹かれて写真展へ行ってきました。

一般の写真展でヘア−スタイルばかりというのも珍しい事ですが、このEXPはこの３０年間アフリカの女性のヘアースタイルばかりをあらゆる角度から撮り続けて来た西アフリカ／ナイジェリアの写真家：Ojeikereの写真展です。

アフリカ諸国の国旗を見てもアフリカの文化（ナイーブ派から見られる絵画も生地、ファッション、その他）はその太陽の下で元気な色が溢れたものばかりを目にしていただけにこのモノクロの写真展は新鮮で非常にモダンな印象を受けました。

<作品2/1971>

写真家：OJEIKEREはナイジェリアの南西の小さな村で1930年に生まれました。

１９歳の時初めてカメラを手にし近所の人に手ほどきを受けながらナイジェリアのミュージシャンやマスメディアの中で活躍するようになり、1961年よりナイジェリアのビジュアルアート等のフェスティバルをオーガナイズする組織のメンバーとなり、そのころからローライフレックス６X６でナイジェリアの文化を人々の生活、オフィス街、パーティ等あらゆる場所荷は入り込みモノクロで撮り続けてきました。

彼は独自の分野を独特のの風采で構成した作品を撮り続け、ナイジェリアの文化を確立した初めの写真家です。

<作品3/1975>

写真家：OJEIKERE　曰く、

「ヘアースタイルは一つのアートとしての形（フォーム）です。美容師達は魅惑的な彫刻を創るアーティストの様で髪の流れ、動きは全て芸術です。しかも、全てのヘアースタイルは束の間の、一度限りのもので、私の写真がその忘れ難い美しさの跡を残せれば、私は常に美しさの瞬間を記録する気持ちで写真を撮っています。芸術（アート）は人生そのもので、芸術（アート）がなかったら、人生はなんて固まって動きのないものになってしまうでしょう」と語っています。

ナイジェリアのアーティストでこんなコメントが出来るところに彼がナイジェリアの文化を確立した初めての写真家だって言うプロフィールに頷いたりも致しました。

国際文化学園 企画室(PARIS France) 小川　真理