ドシエ・ド・プレス

前回に引き続き、プレスブックの紹介です。

今回のプレスブックは、ニューラインの発表というより『トレンドの解読』、そして『どのような人にどのようなスタイルを、どのような髪にどのようなテクニックを用いるか』を教科書、テキスト風にまとめ提案したものです。

トレンドを解読する
ジャンクロード・ギャロン(サロン・ドット)より

モードと美容の流行ではたくさんのアイデアが注目されています。でもそれらはどんな人にも似合うものなのでしょうか？これほど不確かな事などありません。

今年のヘアートレンドには、どんな人々が相応しいのか、ジャンクロード・ギャロンが流行を解読します。どんな年齢層の人に？。どんなスタイルを？。どんな髪質に？。今年の素敵なアイデアを解読しましょう。

浮彫されたバレイヤージュ

『天然の強いカールの髪、得にダークな色にメッシュを入れるのは難しいですね』。カラーのスペシャリスト、クレアは言う。どうやって毛先に明るさを与えようかと考えました。

結果、今までにない、とても軽いバレイヤージュで、髪に明るさを出します。その方法は：カットスタイルが出来上がった後、指を使って不均等に色を明るくするのです。２、３箇所（正しい位置に）行うだけで充分。クレアが伝える基本は、少ないほど、明るさが強調されるという事です。

ソフトで、自然で、まるで髪にあたる太陽の光りのようです。

フォーブ（薄黄褐色）

輝きのあるデリケートなこの色、一目で気に入ってしまうでしょう。

この色は、どんな人にも似合うとは限りませんし、「最先端でシック」でとても平凡にも見える、今の流行の色です。その上、カラーリストにとっては出すのが難しい色です。まず何よりも重要なのは、充分な輝きを出すためにはある程度の髪の量がなければなりません。顔をとても明るく華やかになります。そのためには、自然毛、または事前に少々色を明るくしたベースに、ウェラの自然原料のカラー剤エオスを使います。別のトーンを出すには、ウェラのコレストン・パーフェクトを使って微妙な調合と技術で軽いバレイヤージュを行います。

どんな人に似合うのでしょうか？コントラストのあるオレンジがかったフォーヴ色は、色白、それも透き通るような肌にもっとも栄えます。グリーンかダークブラウンの目の色、そしてソバカス少々。。。自然な雰囲気に近付け、この色を十分意識して利用する事です。構造的で、個性的なスタイル、例えば「ルイーズ・ブルックス」風のボブなどに似合う色です。エネルギッシュで、力強く、しっかりとした、個性たっぷりのスタイルになります。

ジュニア層にとっては、この色はちょっと『ギャルソン・マンケ（男の子のような女の子）』風な「私の彼のシャツをとっちゃった！」という感じの崩れたスタイルに合っています。。。でもそれには、活き活きとしたコントラストが出るように充分な髪がある事が条件です。

それではどんな条件に相応しくないのでしょう？カールのある髪はフォーヴ色と合わない事があります。グラデーションのあるカットスタイルの場合はこの色は難しいでしょう。また、敏感な髪質もさけた方が良いでしょう。

アクセサリーを楽しむ

未発表のこのアクセサリーは、今まで誰も見た事がないでしょう。グラフィックで、2つのクシを交差させてどんな風にも髪をとめる事ができます。「パンス・クラブ」と呼ばれる髪どめに比べれば数倍も美しいのです。色々なアイデアが浮かんできます。いくつものナクレ（真珠母色）のボタンと一緒に使ったり、とても洗練された音楽を奏でるような楽しさで、まとめ髪に変化を出す事が出来ます。

対比する力のバランスを利用したこのクシは、クリエーティブなヘアスタイルを作るのに簡単に利用できるものです。

フォルム

フランスでは長い間すたれていたパーマが、これまでより一段と簡単にできるものとして再来しました。場合によっては２、３ヶ月も保ち長もちする動きを髪に与えます。

はたしてそういったウェーブはどんな人に適しているのでしょう？『それは特に男性です』とジャンクロード・ギャロンは言います。それは男性の方が女性よりも髪が痛んでいないため、パーマによってリスクを追う事が少ないから。そして以前よりも彼等は不均等や不揃いのボリュームを、中には本当に「モジャモジャッ」としたスタイルを髪に求めるようになってきているからです。ロック、ダンディ、インテリ、ロングなど、どんなスタイルであっても、彼等は動きのあり自分のライフスタイルに合ったフォルムを好む事でしょう。そしてカールを指でかきあげるなど自由に動かし、スタイルを楽しむ事が出来ます。

同じように、女性達だってパーマをしないわけではありません。男性達の真似をしないではいられません。髪質によって部分的に簡単に使用できるウェラのジェル商品を使えば安心なのです。プライベート・キャビンの中、ブラシで塗る技術は、 顔に流れ落ちる事もなくとても心地よいのです。

コンサルティングは、簡単なのでしょうか、複雑なのでしょうか？
『とっても簡単です』とジャンクロードは言います。シャンプーをし、自然乾燥か、またはディフューザーで乾かし、質感を強調し不揃いで、驚くようなコントラストのあるフォルムを作ることができるワックス「ハイヘアー」を使い、形作るのです。白髪を目立たなくする事もできます。

ブライダル

もう一つアクセサリーを再生しました。ここではヘアーネットを天然の蘭の花であしらった新鮮で美しさ溢れるブライダルヘアーに使いました。一日中保つように、幾つものシニヨンを組み合わせたスタイル。

大切な日のための、スタイルの試着日アドバイスは？

まず良く話し、会話をしてから、気に入ったスタイルを選ぶためにいろいろな角度から写した写真をたくさん撮る事です。要望によってですが、費用は３００ユーロからが予想されます。

国際文化学園　企画室(PARIS France)