ただいま！　今、日本に戻っています。
先日パリを出てくる前に取材したスクワッター： その創作意欲とオープンで前向きな姿勢が印象的だったのでご紹介します。


パリの中心地にあるアーティスト達のアトリエ。昔、空きビル、空き家屋となった、この建物を各分野のアーティストたちが、不法占拠／無断移住＝スクワッター　しました。勿論法律的に許される訳はありません。いくら芸術の都パリとても。長い長い時間をかけて、あらゆる交渉、署名活動、アイディアを凝らした文化活動、アトリエを人々に開放して、その活動をオープンにし公開し、市民からの支持、応援、協力を得て。


今ではパリ市からも認められたアトリエとなり、日中は一般の人へも公開しており自由に訪ねる事が出来ます。各階２-４人のアーティストが入っており、個性も様々こんな感じです。作品自体を撮る事は禁止なので雰囲気だけ。


廊下も落書きし放題。といっても美意識の範囲で、その自由さと共に自己主張だけでなく、協力しあって出来上がった感じがいい。


シックなサロン風アトリエもあり。


ダメと決まった事も市民活動で変えられる。新しい形が作れる。新しい解決法がみつけられる。それがフランスの面白いところですね。そして市民は変えられると思っているから、社会で起こっている事、政治、すべてが自分の生活と繋がった所にある。関心があり、それぞれが意見をもっている。それもフランスのひとつの教育の特徴とも云えます。私は個人主義は好きじゃないけど、個人が自分の意見＋スタイルを持つのは好感が持てます。


この日は１階の路面のアトリエで、ニューオリンズ風ジャズのライブが！　聞きに来た人も、通りすがりの人も、みんなみんな観客！　少しづつ前へ前へ進むうちに何かが見えてくる。微妙に良い感じのハーモニー：調和が作られてゆく。それって私達の日常でもありませんか？

国際文化学園　企画室(PARIS France)