パリの中心地レ・アールは工事の真っ最中。地下鉄の廻り、その一帯はみんな壊されて、公園もブティックの姿も見れません。


しかし、どんな時も都市の美観を考慮するフランス。面白いなぁと思ったので、ご一緒にどーぞ。工事中の塀もレ・アールらしい。ポップな色とデザインでまとめ、現場のプレハブさえも、それに合わせてるのには脱帽です。


工事前のレ・アールは原宿にも似た若者の街でした。なによりもパリの中心です。この地域が何年もの大工事で、人々が離れてゆかない様にと、あらゆる工夫が見られます。


この週末も そのひとつ。工事現場を一般に開放します。高台を作り、そこには完成予定図や模型写真、建設コンセプトや完成後の説明を展示。人々は それを見ながら建設途中の工事現場を見下ろせます。


大きな工事現場故に南と北を結ぶ通路を作り。本来なら ぐるりと廻らなければならない所。その仮設通路を通れば工事現場を横目に突っ切る事が出来ます。


その通路も工事現場全体に合わせた色で作ってあり、なだらかな斜面とカーブで構成され洒落ています。道の片面のパネルには工事中の働く人々のポートレートを印刷し展示してあり、楽しくお散歩気分で歩けるのが不思議。


ふだん覗く機会の少ない所だからでしょうか？　何かが完成する過程を見れるからでしょうか？　思いのほか面白く見て歩きました。工事現場を覆い隠すのではなく、こんな風に見せてゆく発想にも とても共感が持てました。


これは完成予定の模型写真です。

国際文化学園　企画室(PARIS France)