Tir na nog（ティル・ナ・ノーグ）とは、ケルト語で“常若の国”を意味する。遥か西方にあって、恒に実をつけた“りんごの木”といくら食べてもなくならない“豚（豚肉）”、それに飲んでも飲んでも溢れてくる“エール（ビール）”の三つが用意されていて、妖精たちの棲み家ともいわれている、のだそう。日本でいうところの“西方浄土”、つまり“極楽浄土”みたいなところなのかもしれない。

　そんな名を冠した『Tir na nog Gallery』で、本学講師の“鉄のゲージツ家”こと青野 正さんが只今、作品展を開催しております。テーマは『METALMORPHOSIS』。氏の作風である“メタモルフォーゼ（変態＝変形）”する“鉄”＝“錆”をパロって“メ・タ・ル・モルフォーシス”か。

　“Tir na nog（常若の国）”で表現される“鉄”のメタモルフォーゼ。“若”と“朽”という相反する概念の“化学反応”を、さて、あなたはどう感じるか。世田谷線にぶらり揺られて訪れてみたい梅雨の時季の個展であります。

Information

青野 正　『METALMORPHOSIS』

会期：6月4日（土）〜 6月19日（日）　12:00〜19:00／月休

場所：Tir na nog Gallery　〒156-0044東京都世田谷区赤堤2-43-18

                         Tel／Fax 03-3322-1100

                         URL http://tirnanogtokyo.com/

             　　　＊東急世田谷線松原駅徒歩1分　赤堤第2郵便局前