今回、「不要不急の外出はお控えください」とのことですので、タイムマシーンに乗って時間旅行に出掛けていただこう。

　写真は、おそらく昭和30年代、写っている女性のファッションからすると1950年代後半から1960年代前半にかけて撮影されたものか。季節は夏。場所はたぶん京王井の頭線神泉駅界隈だろう。

　神泉駅といえば、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）渋谷校の最寄り駅。ということは…、そうですこの写真、往時の国際文化生を撮ったもので、手に持つ四角いBOXは今のKOKUSAIBUNKA BAGといったところ、何か理美容道具が入っているものか。

　注釈が残されていないので推測するしかないのですが、写真を見ると、道は左後方にかけて下り坂になっているようです。更に下りきったところから左右どちらかに折れてしまうようですが、続く後方は丘になっており、左端にうっすら旅館と読める看板が確認できます。ここに旅館があるということから、この丘は円山町である可能性が浮上します。

　後方にある丘、旅館、そして上り坂というシチュエーションを考え合わせると、この場所は現在の神泉駅から渋谷校2号館へと続く坂道と推測できるのですが、そうなると左後方に井の頭線のトンネルが見えてないとおかしいということになり、判然としません。

　いろいろ思い当たる場所を記憶の中に探してみるのですが、これといった場所が思い浮かびません。誰かこの界隈の過去に詳しい方、教えて下さいませませ。

　ということで、ハッキリしたことが言えずかなり歯痒いご紹介となりましたが、今日は昭和30年代の神泉駅界隈（たぶん）にタイムトラベルしていただきました。写真からはのんびりした空気感が伝わりますが、この時代は1964年（昭和39年）に『東京オリンピック』を控え、東京が新しい街へと変貌を遂げる激動の時代でありました。