コロナ禍に喘ぐ夏の東京。過日、暑さとウイルス感染の恐怖を跳ね除けるかのようなエネルギー溢れる作品展が、『小田急百貨店新宿店本館』の10階アートサロンで開催されておりましたのでパチリ。

　作品展は、青野正さん、児玉士洋さん、松本憲宜さんのお三方からなる『彫刻展』で、うち青野氏は本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）で『文化論』の授業をご担当いただいている鉄のゲージツ家。本ブログで何度もご紹介しているので、皆さまもご存知かと。

　会期は8月12日（水）から18日（火）までで、まさにお盆に合わせた寸法か。ここのところ多かったキリスト教の世界観をモチーフにしたような超内省的な作品は鳴りを潜め、外に向けた力のようなものが感じられる作品群に、元気をもらえたように思えた次第。

　やはり、閉塞感漂う世の中にあって、そうしたモヤモヤを吹き飛ばすのに芸術の力は不可欠なのかもしれません。

　ちなみに、この程、箱根にある『彫刻の森美術館』から同館が収蔵する作品のコレクションガイドが発行されたそうで、そこに紹介されるピカソやロダン、ヘンリー・ムーアといった錚々たる芸術家に並び、青野正の名前と作品が掲載されたとのこと。いよいよ氏もビッグネームなのであります、いやマジで。

　ということで、本日8月31日（月）から9月5日（土）までの一週間、恒例となった感のある銀座はアンティークな雑居ビルとして有名な奥野ビルにある『港房』画廊さんでの個展、『鉄物語』が開催されておりますのでご案内を。皆さま、コロナ感染に十二分にご注意の上、お越しくださいませませ。氏の作品、そのうち、お金を支払わないと見られなくなる可能性もあるやなしや…でございますよ。

Information

青野正『鉄物語』

会期：2020年8月31日（月）〜 9月5日（土）

開場：12:00 ~ 19:00（最終日17:00）

会場：港房　東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル3F/BF1

            tel 03-3567-8727

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