お盆。

　お盆は、もともと仏教行事の『盂蘭盆会』（うらぼんえ）と道教の祖霊信仰が習合した習俗で、起源はよく分からないようだが1600年代初頭にイエスズ会が編纂（へんさん）した『日葡辞書』（にっぽじしょ）に記載があることから、少なくとも江戸期のはじめにはあった風習と云われている。

　現代では『お盆』といえば8月15日であり、全国的にもこの時期にお盆休みとなる。

　が、本来の『お盆』は旧暦（太陰暦）7月15日で、これを新暦（太陽暦＝グレゴリオ暦）に換算すると8月下旬から9月上旬になるそうで、新暦の7月15日および8月下旬から9月上旬にかけては、ともに農繁期となるため、ひと月ずらして月遅れ盆として8月15日を全国的に『お盆』とする地域が多くなったのだとか。

　ただ、地域によっては7月15日（旧盆）や8月下旬から9月上旬を『お盆』とするところもあるそうで、ここ東京では7月15日を『お盆』としているのだそう。

　ということで、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）ではひと月早い7月13日に任意の職員で『迎え火』を炊いて、学園創設者の武市猛雄先生と前校長の武市昌子先生の御霊をお迎えして御供養しました。

　もうすぐ全国的には『お盆』を迎えます。猛暑続きのこの夏、この期間に身体を休めて英気を養い、2023年の後半に備えたいものであります。

　皆さま、残暑お見舞い申し上げます。