18歳のころ、たぶん写真の『体験入学会』に参加している皆さんほどには具体的に将来の職業を考えたことなどなかったと思う。誰が？ってワタクシが。

　朧げに就きたい職業の仕事像は掴んでいたつもりだったから、それでいいと思っていた。不安がないわけではなかったが、解消するスベを知らなかった。当時、大学や専門学校に『オープンキャンパス』みたいなものがあったか定かではないが、自分もそうだし仲間うちでもそうしたものに参加していた友人がいたという記憶はない。

　この夏、本学（国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校）の『オープンキャンパス』に参加してくれている皆さんを見ていたら、自分が18歳だった頃の夏休みを思い出した。部活も終わり、やる事もお金もなくただただ時間を浪費していた夏。

　もし、あの頃に『オープンキャンパス』というシステムがあって、興味があった分野の『専門学校』や『大学』が催す『体験入学会』に参加していたなら、今とは違う人生を送っていたのかもしれない。

　いや、残念とか後悔といったものではなく、そういう可能性があったのかもしれないと、人生の機微を思う夏であります。