- 25.10.20
爪は武器だ
[爪](つめ)は武器だ。
熊の鉤爪(かぎづめ)での一撃は相手に致命傷を負わせるし、猛禽類の爪で鷲掴みされた動物は逃れること叶わず息絶える。なにより、ネコ科の大型肉食獣だって鋭い爪を隠し持っているではないか。
その昔、極真空手世界王者のウィリー・ウィリアムスが熊と闘ったが、熊は牙も爪も抜かれていたと漏れ聞く。たぶん熊に爪だけでも残っていたなら、結果は酷いことになっていたに違いない。
少なくとも、陸上で四足歩行する哺乳動物の多くは武器となりうる[爪]を持って獲物の捕獲に使ったり、或いは[爪]が進化した[蹄](ひづめ)を使って走力を高め、肉食獣から逃げたりしている。
左様に、陸上哺乳類にとっての[爪]はまさしく生死を分つ器官なのだ。
では、食物連鎖のトップに君臨する人類はどうなのか。
人類は、[道具]という圧倒的ともいえる殺傷能力を手に入れたことにより、もはや[爪]の能力に頼ることが不必要になった。
そのためか、人類の[爪]は文字どおり[お飾り]になったに違いない(否、厳密には役割があることくらいは何となくわかってますよ笑)。
人類だって、ホモサピエンスに進化する前は[爪]を使って逃げたり攻撃したりしていたハズで、その記憶はDNAのどこかに眠っているハズ。
その記憶が「爪は武器だ」と内なる声で呼びかけ、[爪]を単なる[お飾り]からより装飾性の高い[ネイル]へと変貌を遂げさせ、直接的な攻撃や逃避といった役割りとは違う、[オシャレ]というある意味[文化的な攻撃]への役割りへと変化させいったのではないだろうか。
過日、本学(国際文化理容美容専門学校 渋谷校/国分寺校)の2年生(142期)を対象に『中級ジェルネイル検定』が行われていたのでパチリしたのでありますが、彼女らの[ネイル]に注ぐ眼差しに接するにつけ、その真剣さ具合に、刹那、彼女らの心に「爪は武器だ」の声が谺(こだま)しているのだろうと、勝手に邪推するワタクシでありました。
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